フランスのアンティークのメダイヨン。ナポレオンⅢ世時代の聖母 マリアが幼子イエスを抱く美しい聖母子像のレリーフのイコン、装飾性の高いアートオブジェです。彫刻部は海泡石(メシャム、ミーアシャム)石膏や雪花石膏より柔らかい雰囲気で陶土を肌理細かにした様な風情のアイボリー色のまろやかな温かみを持つ石。人肌に似た温もりがあり肖像を彫刻に向いていると個人的に感じます凸ドーム型の膨らみと揺らぎのあるいにしえのガラス読み違いでなければDerose Rogeau氏製作下側にフルネームで刻印が入っています大きくはない石にかなりの高低差、遠近感陰影を付けて彫刻した緻密で精巧なメダイヨン二人は薔薇の絨毯、或いは雲の上に立ちイエスは地球儀、宇宙の上に上がりマリアが抱き支え神々しい光が放たれています。流麗に流れるドレープも掌、手指、足指も再現する職人の優れた技術力貴人かつ聖人である聖母とイエスの表情は思慮深さや聡明さが滲み出ています気品、気高さ。見つめると神妙で厳かな心地になり手を上げるイエスが力を与えてくれそうですオーバルやラウンド型のシンプルフレームは時折見かけますが此方はフレームまでもが見事なクロス型の大変珍しい作品。ドーム全体を木彫りのリーフ(蔦紋様)枠に嵌め込み頭上におそらく羽、頂上にクロスを掲げたメダイヨンを私はそれ迄見た事が有りませんでした素人計測の為誤差をご容赦くださいm(_ _)m縦33㎝ x 横15㎝ x 厚み約2.5㎝(レリーフは11 x 8)(ドームは12.8 x 10)フック付木の材質は不明ですが分厚い木を数パーツに分けて彫り込み組木したようです。オールドブラックパインの様な風格を感じますガラスには薄い引っかき傷、縁に薄い剥離内側に(水)しみのようなものがありますレリーフにごく小さな塵等が入り込んでいます木製フレームには処々に汚れや変色小さな欠け(塗装/表面の経年変化の)剥離が見られます彫刻家の手作業による作品は現代の精密機械の製品の様な完璧性を期して製作されておらず小さな複数の損傷等を気にならさらないかたになかなか巡り会えない希少な作品。気に入ってくださったかたに日々ご鑑賞戴けましたら嬉しいです✟
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