当時気鋭のベーシスト、ヘンリー・フランクリンの初リーダーアルバム快演盤です。これはピアニスト、プロデューサー他多彩な才能の持ち主ジーン・ラッセルによって1971年に誕生した黒人専門の新興レーベルBlack Jazzからリリースされたもので全20枚中8枚目となるものです。メンバーはヘンリー・フランクリン(b,elb)、ビル・ヘンダーソン(elp)、マイケル・カーヴィン(ds)、オスカー・ブラッシャー(tp,flugel)、チャールス・オーエンス(ts,ss)、ケニー・クライマックス(g)、フレッド・リド、ティップ・ジョーンズ(perc)という先進的なメンバー多数が参加、素晴らしいパフォーマンスを発揮しています。吹き込まれた1972年という時代を反映してアルバムタイトル曲The Skipper、Theme for JoJoなどではハービー・ハンコックのMaiden Voyageを思わせる新主流派的なアレンジ、Beauty and The Electric Tubなどエイトビートでモーダルな曲調が実に新鮮です。このレーベルは当時の最新技術である4Channel Stereo Quadraphonicを採用しておりワイドレンジな録音も雰囲気を盛り上げています。US BlackJazz YX-6014 stereo 国内盤オリジナル盤同様のエンボスジャケットは経年劣化で擦れ、黄ばみ、背破れ、角傷みがあります(写真5〜8枚目)。盤は目立つような擦り傷は目視できませんがA1後半で数回チリパチノイズ、A3で細かなチリ、B1最初でチリ、中頃とB3で数回小さくチリパチノイズが入ります。それ以外はノイズはわずかで半世紀前のレコードにしてはとても良好だと思います。シミがありますが当時の日本語解説書付きです。アメリカ本国発売とほぼ同時に日本でもリリースされたもので今となってはかなりの希少盤だと思います。
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